外からの騒音や室内からの騒音を防ぐには複数の防音材が役立ちます

騒音トラブルにならないように防音材を施工する方法があり、遮音や吸音など使える資材はかなり多いので適材適所で使い分けることが最適になります。住環境による違いはあるものの、通常は1種ではなく複数の防音材を組み合わせる方法も採用されています。
マンションは勿論のこと、戸建て住宅でも屋外から入り込む騒音が生活に支障が出ている場合、逆に楽器演奏などを自宅内で行っている方は、屋外への騒音問題にならないようにするには防音材はかなり役立ちます。防音材といっても複数の素材や資材があり、目的や設置場所に合わせた資材を組み合わせで施工する方法であれば、普段の生活環境を快適にすることができるので各資材類の知識を得ておくことは推奨できます。

防音材に使われる資材の中でも採用されることが多い資材

防音材

自宅を防音化するには、複数の防音材を施工する必要性がありますが、単に防音材といっても複数の機能性を持つ資材があります。防音材の種類をあげると吸音材や遮音材、制振材や防振材の4つに分けることができ、それぞれ効果は異なるものの音の問題に対して適切な資材を組み合わせて使うことが一般的です。

簡易的に行う方法では防音シートとして販売されているゴム製のシートを壁や天井、床面に施工する方法、壁の内部に発泡ウレタンやウレタンボード、フェルトやガラスウールなども効果的です。騒音のレベルによって同じ資材の防音材でも厚みを異なるものを採用したり、壁と床面、天井だけではなく窓ガラスも防音仕様に仕上げたりすることで快適な環境を作り出せます。

このような施工は一般的なリフォーム会社では対応をしていない、若しくは知識力が乏しい可能性もあるので、防音加工をするにはインターネット上から専門会社を探し出して見積もりを依頼した上で契約を結ぶ方法は重要になります。特に壁の内部と床下に施工するような内容では、大工作業が入ることになるので、施工の技術力が高い専門会社を探し出すことも必要です。

防音材は施工場所によって使う資材が変わるものなので専門会社に任せると安心ですが、一般的なマンションや戸建て住宅の場合は、防音や遮音などの効果だけではなく、施工することにより断熱力も高めることができるメリットもあります。後は建具としてドアも防音化することも必須になり、ドアの場合は防音ドアへ交換をする方法と、既存のドアにゴムモール等を付ける方法も行われています。

防音材は施工する場所によって作業内容が大きく変わります

防音材

各種防音材を自宅の室内に施工するには、場所によって作業の内容は変わることになり、費用面においても作業内容で変動することが一般的です。例えば床材がフローリングの室内であれば、フローリングを解体する作業が必要になり、全てを撤去した状態でスペースがあればウレタンスポンジを用いて床面の下側に敷き詰める方法、フローリングを再施工する前に表面にゴム製の遮音シートを敷く方法や高密度グラスウールボードを敷いた上にフローリングを張り直す方法で床面の振動や音の反響を大きく軽減することが可能になります。

壁側に関しては木造住宅の場合は、内壁は木材か石膏ボードを用いていることが多いのですが、まずは内壁を全て解体する作業は必須です。壁には厚みがあるのでガラスウールなど通常の断熱材が入っていても、まずはガラスウールも撤去した状態で吸音ボードやウレタンスポンジなどを組み合わせ、隙間ができないようにロール式のガラスウールを用いて仕上げる方法で完璧な状態に施せます。

解体した内壁は基本的には再利用できませんが、施工ボードは決して高額ではない資材になるので新しい石膏ボードを固定した上にクロスを張り付ける方法で元通りの室内へと戻すことができます。天井においては屋根裏に対して壁と同じように吸音ボードやウレタンボード、ゴム製の防音シートなど多重構造で施工することで防音効果を最大限に高めることが可能になります。屋根裏の場合では、屋根を破壊せずに施工できる住宅が多いので、こちらも多額の料金が発生することはありません。

自力で室内に防音材を使う簡単な方法とアイデア

防音材

楽器演奏やカラオケなどを自宅で趣味として行っている方は、近隣住民に対して騒音問題を引き起こさないために防音材を使って防音効果を高めることでトラブルを回避することができます。分かりやすい事例では、ピアノを演奏する方が多いのですが、電子楽器とは異なり原則としてピアノは音をコントロールすることができないので、騒音を避けるためにピアノに消音機を取り付けてヘッドフォンを用いて演奏をしている方も少なくはありません。

この場合は、騒音問題は解決できるものの、ピアノ奏者からすると本来の音を感じ取ることができないデメリットがあります。防音材の導入によって問題は全てクリアできますが、専門会社に依頼するのではなく自分で施工を検討している方は、簡単に行える方法はいくつかあります。

まずは壁面に対しては、クロスが貼られているものですが、その上に防音用のゴムシートを固定する方法が効果的です。厚みが重要になるので結構な重さがあるものの、電動ドライバーでネジを固定をしていく方法と、普通の釘とハンマーで打ち付ける方法でも問題はありません。ゴムシートの場合は色が黒色になるので室内空間を暗くしてしまう問題があります。

この解決策はECサイトで安く販売されている粘着シートタイプのクロスを購入し、壁面へと貼り付けていくだけなのでDIY初心者でも簡単です。床材も同じようにゴム製シートの他、吸音ボードを床面に設置し、壁と同じようにECサイトからパネル式で簡単にカットできるフローリングを敷く方法も簡単で安く仕上げることに役立ちます。

分譲マンションで施工する防音材の導入可能な範囲

防音材

分譲マンションにお住いの方で、室内で楽器演奏をすることを希望した場合、騒音問題は当然ながら出てしまいます。逆に屋外や隣室からの騒音が出ていて特に夜間になると騒音によって睡眠が妨げられてしまう方も実在しています。この問題は各種防音材を施工する方法で一気に音の問題を解消することができますが、分譲マンションでは戸建て住宅とは施工内容に違いが出てくる可能性はあります。

まずはマンションの場合壁がコンクリートで作られている場所があり、間仕切り以外は殆どといっても過言ではありません。そのため内壁に防音材を固定するにはインパクトドライバーで下穴を開けてからアンカー付きのネジで固定する方法がありますが、壁に穴を開けたくない方は強力両面テープで貼り合わせる方法は使えます。

フローリングの床面には戸建て住宅同様にフローリングを撤去して防音材を入れる方法はありますが、マンションの場合は深さがあまり無いことが一般的なので、敢えてフローリングは残したままで遮音マットを敷く方法があります。グラスウールボードとの併用によって更に効果を高めることができますが、仕上げにはフローリングやタイル系、クッションフロアなどを採用することで床面は以前よりも高さが出てしまいますが、防音対策は確実に行えます。

分譲マンションは、窓ガラスをサッシごと交換することができない決まりごとがある可能性があるので、管理組合に相談をしてみて交換は不可とされた場合は、窓ガラス用の防音モールを取付けしたり、内窓を取り付けたりする方法で対応できます。

まとめ

防音材

騒音問題から回避するには各種防音材を使い分けることで、悩み事を解消できると共に近隣住民へ迷惑をかけてしまうことが無くなります。壁用や床用、天井用や窓ガラス用など、各住宅資材と場所に合わせた優れた防音材があるので、施工会社に依頼をする方法であれば1か所でも複数の防音材を組み合わせて完成させることができます。DIYのように自力で行える範囲もあり、防音材を施工した表面に対する役立つ資材もあるので、資材選定と住宅資材を使い分けることで美観も保てます。